武蔵村山 獅子舞の曲「岡田くずし」!















 「岡田くずし」は、東京都武蔵村山に伝わる、獅子舞の楽曲。横中馬獅子舞保存会(よこなかばししまいほぞんかい)により伝承されている。


武蔵村山の獅子舞は、二匹の雄獅子が一匹の女獅子をめぐって争う物語のようで、その闘いのシーンで、繰り返し演奏されるのが、この「岡田くずし」である。
非常にキャッチーで耳に残る旋律、力強いリズムをもつ。




 実は、自分は4月に横中馬獅子舞保存会に笛吹き(獅子笛)として参加し4月29日のお祭でデビューしたのであるが、
この「岡田くずし」が頭をグルグル回って離れず、ついつい、参加しているバンド”こころば”でも演奏しようとアレンジしてみた。



 こころばの「岡田くずし」



 基本、獅子笛がユニゾンで旋律を吹くだけ。その力強さ=和声的解釈が介さない領域が、日本古来の音楽の魅力である。
短絡的な和声的解釈を施すのはキケンな気もするのであるが、そうすることで素晴らしい伝統音楽が地に堕ちる姿を何度も見た記憶があるものであるが(笑)、
あえて、以下のような和声的解釈をおこなった。


「岡田くずし」

作曲:武蔵村山に伝わる民謡
chord arrange:dukkiedukkie&こころばメンバー
4/4
【A】
| A9 G | E | A9 G | E |

【B】
| Am G | F#m | Bm7 E7 | Em |



 さて、原曲は短調なのか?長調なのか?? 




 ブルースやファンクと同じく日本の民謡もメジャーかマイナーかよくわからんものが多い。
「岡田くずし」はマイナー(上記演奏ではEm)なんだろうが、【A】パートではあえてメジャーにしている。
そっちのほうが勢いが出る。また、冒頭のAmの部分もあえてA9として、


ラ(root)、ミ(5th)、シ(9th)


を強調してどっちかわからんようにしている。ポリスのアンディ・サマーズがよく使う手だ。




 【A】パートをIV(サブドミナント)→bIII(サブドミナント代替)→I(トニック)として、VAMPっぽさを持たせて、踊りの音楽であることを強調。 


 【B】パートでは、IVm(サブドミナントマイナー)→bIII(サブドミナント代替)、半音下がってIIm、そこからツーファイブを繰り返してマイナートニックで終わる。間にメジャーのトニック7(I7=E7)を挟んで、同主張転調特有のわびしさ、懐かしさを香辛料として加えたような感じだ。






 さて、この楽曲、6月2日のライブでもやりますので、是非是非お越し下しさい!




☆2011年6月2日(木)

こころば音楽会〜其の壱@吉祥寺MANDA-LA2

http://www.mandala.gr.jp/man2.html
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町 2-8-6 第18通南ビル地下
電話:0422-42-1579

♪開場:18:30 開演:19:30 
チャージ¥2000+ドリンク代  

= 出演 =
〇遠峰あこ(唄、アコーディオン
たかっちゃん(サックス) 、Mako(ピアノ)、たっつぁん(ベース)

〇関島岳郎ソロ(tuba,recorder)+ゲスト dukkiedukkie (bass)

〇こころば
中村まさひろ(vo.g) 有坂亜記(vo,鍵盤ハーモニカ,per)dukkiedukkie (b)



 まあ、このような名曲が口伝で伝わっているというのだから、音楽も人生も面白いものである。


■関連リンク:

ころろば「岡田くずし」


ころろば「どこか胸の奥で」


ころろば「銚子大漁節」


ころろば「東京音頭」