「音楽美学」を読む【3】ベートーヴェンピアノソナタ「熱情」
Ludwig van Beethoven, Daniel Barenboim Beethoven: Piano Sonata Nos.14, 21 & 23 野村 良雄 音楽美学 改訂 |
しつこく引き続き、野村良雄著「音楽美学」第二章「音楽の形式」を読み進める。 ベートーヴェン、ピアノソナタ第23番へ短調作品57の「熱情(アッパッショナータ、Appassionata)」。野村良雄氏は同節(音楽作品の驚くべき秩序)のなかで、氏の音楽理論探求が、ハンス・マイヤー(Hans Meyer)氏の「Linie und Form」(Leipzipg社1930年)からインスパイヤされたものであることを述べている。今日はここで述べられている冒頭8小節に対する言説を逐一追うことにする。キー名、コード名、文章の一部は現代的&&アメリカ・ポピュラー音楽主体の現代の音楽理論に合うものに一部訳させていただいている。
後半の「Db Db Db」に対して前半4小節でがフォルテで演奏される動機の出だしは「C C C」になっていることを解説している。
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