JASRACから返事が来た（２） - 牧歌組合〜耳コピとエロジャケとIT〜

※サイバーエージェント（ameblo)がメンテナンス中のためこちらに同原稿（曲目リスト付き）をupします。音楽解析目的のみの読者の皆さん、すみません。ご了承ください。

ゲーム・ミュージック, サフィ=スィーニー(堀江由衣), リアン=エルサス(水樹奈々), 田村ゆかり, ピアラ=セティス(沢城みゆき)

エンジェリックコンサートボーカルコレクション

　「このまま無視か？」とも思われたのですが、（こちらが指定した期限ですが）約束どおり（参照
）、来ました（Wed, 7 Dec 2005 22:28:06 +0900 (JST)）。所謂「ちゃんと仕事をしている」人々であることを認めざるを得ません。JASRACの対応に最大の敬意を払います。

12月7日（水曜日）までには必ずご回答いただきたく考えております。（中略）

また、この回答期限までに全く御回答がなかった際には、当方のウェブログでの歌詞の使用は、全て「音楽理論研究の目的の引用」であり、著作権を侵害するものではないとの当方の主張が認められたものと判断させていただきます。

（上記、当方からのメールからの引用）

　JASRACからの返事。とりあえず、そのまま全文掲載します（ただし、筆者本名部分は＊＊＊。ご容赦）。

Re: 【重要】 JASRACから音楽の著作権について（必ずお読みください）

■回答 (JASRACネットワーク課) - 2005/12/07 10:28 PM

＊＊＊＊様

こちらはJASRACネットワーク課J-TAKT係です。

お問い合わせいただきありがとうございます。

また、ご連絡が遅くなり申し訳ございません。

音楽に限らず、著作物をホームページに掲載することは、事前に

権利者の許諾が必要な利用となります。

タイトルを併記するなど、特定の既存楽曲を想起させる形で

楽曲の一部やパート別に作成された譜面などを部分的にご利用になる

場合であってもその曲と特定できる形でのご掲載であれば、一般的

には許諾が必要な利用となります。

（先日のメールで記載いたしました「ギター譜」については、コード進行

部分を指しておりました。）

「引用」はご利用になる方の権利ではなく、著作物の権利者が、

例外的に権利主張しない場合の取り扱いであり、その適用にあたっては、

判例に基づく要件に照らしてケースごとの判断となります。

具体的には、

①引用目的（報道、批評、研究）

②明瞭区分性（引用文を括弧でくくるなど、自分の文章と区別する）

③主従関係（あくまで自分の文章が主であること）

④必然性、最小限度（どうしても引用する必要があることと、分量は

必要最低限であること）

これらの要件を満たす場合に、引用する著作物の出所を明示したうえで、

はじめて成立するものです。

例えば、

A) http://ameblo.jp/dukkiedukkie/entry-10003869930.html

B) http://ameblo.jp/dukkiedukkie/entry-10002435553.html

C) http://ameblo.jp/dukkiedukkie/entry-10002368349.html

D) http://ameblo.jp/dukkiedukkie/entry-10003217874.html

のページでは、それぞれ以下のJASRAC 管理楽曲が掲載されております。

(A)

作品名 Fotheringay

作詞者名 DENNY SANDY

作曲者名 DENNY SANDY

音楽出版者名 WARLOCK MUSIC LTD

ユニバーサル・ミュージック・パブリッシング

JASARC作品コード 0F2-1421-5

(B)

作品名帰ってこいよ

作詞者名平山忠夫

作曲者名一代のぼる

音楽出版者名 JVCエンタテインメント・ネットワークス株式会社

JASARC作品コード 020-2281-8

(C)

作品名 SHORT SHORTS

作詞者名 AUSTIN THOMAS/GAUDIO BOB/CRANDALL BILL/DALTON BILL

作曲者名 AUSTIN THOMAS/GAUDIO BOB/CRANDALL BILL/DALTON BILL

音楽出版者名 TRO ESSEX MUSIC LTD

ティー・アール・オー・エセックス・ジャパン株式会社

EMI LONGITUDE MUSIC

NEW SEASONS MUSIC

JASARC作品コード 0S1-2538-2

(D)

作品名カービィ★マーチ

作詞者名三宅伸治／見紅

作曲者名宮川彬良

音楽出版者名エイベックス・グループ・ホールディングス第3事業部

CBCクリエイション

JASARC作品コード 093-0725-7

①、②につきましては、＊＊様のメール及びサイトの掲載方法を拝見する

限りでは、要件を満たしているものがあると思われます。

しかし、歌詞や楽譜などの掲載については、コード進行に関するご自身の

見解を補助する範囲を超えてご利用になっていると考えられるため、

必ずしも③、④を満たすとは思われません。

掲載方法に多少の差異はあろうかと存じますが、同様の掲載方法が

他にも散見されたため、今回のご連絡に至った次第です。

特にホームページへの掲載のように、汎用性のある利用形態においては、

部分的な掲載であっても、包括許諾を取得するなど、侵害のリスクが

無い環境のもとでご利用いただくようご案内しております。

なお、JASRACからプロバイダにお送りした楽曲の資料は添付のとおりと

なりますのでご確認ください。

ご不明な点等ございましたらお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。

　添付ファイルはエクセルファイルで、左からカラムが

　・確認日

　・JASRAC作品コード

　・被害著作物名

　・作詞者

　・作曲者

　・音楽出版者

　・アーティスト名

　・リクエストページURL

　・ファイルURL

と記載され、257ページが記載されていました。

この「被害著作物名」「ファイルURL」欄をcsvファイル形式（カンマ区切り）で掲載します（とりあえず、見づらいですがすみません）。

　※エクセルファイル自体が欲しい方は要請ください。

　ただしこの「被害」曲リストは先月サイバーエージェントに提出したもので、「一部、ギター譜のみの楽曲もプロバイダーに通知した楽曲リスト（２５７曲）に含まれていますが、これは、ご利用可能です。」とJASRACが述べているもの（参照
）も含まれているはずですが、どれなのかは不鮮明。

　さて。「引用の条件」に踏み込んだ言質が出てきましたが、YESなのかNOなのか、不鮮明な言質。さて、じっくり考えて2日後金曜日夜には返事をしようと考えています（その旨明日先方（JASRAC）に伝えておきます）。

　皆さんもご意見よろしくお願いします。