仮面ライダー轟鬼 四十三之巻 「変われぬ身」
RHH3 仮面ライダートドロキ |
12月4日+12月11日放映分をまとめて。今日見ていて途中から涙が止まらなくなった。何て悲しい話になってしまったのだろう。巨大魔化魍に踏みつけられて致命傷を負った轟鬼。物理的に自分の足で立つことが出来なくなってしまった、轟鬼。もう変身できない轟鬼。全く主観的な感想になってしまうが、自分は今年の仮面ライダー(響鬼)で、完全に轟鬼に感情移入することで見てきた。年齢のせいもあろう、キャラクターのせいもあろう、そして自分の書いているブログ「牧歌組合」シリーズのなかでも、轟鬼の”音撃研究”(参照)は1つの花であった。楽しい時間であった。 戦いによる致命的負傷を描いたシーケンスとして「新世紀エヴァンゲリオン」の鈴原トウジを思い出した。「戦うことによって、致命的障害を抱えてしまう」姿。とにかくソレが描かれただけでも響鬼はスゴイ作品になったと感じた。轟鬼は心底、「鬼」にあこがれて「鬼」になった人だった。負傷により脱落せざるを得ない、行き場の無い情けない気持ち。それがビンビン伝わってきて、とにかく涙が止まらなかった。 師匠の斬鬼は、生きる気力を無くす轟鬼に、誠心誠意真摯に(松田賢二氏の美しい目!)語る。「鬼というはひとつの生き方、常に自分に勝つ、そういう生き方」。そして、「死」を覚悟して斬鬼は変身する。音撃真弦”烈斬”を大地に突き刺し(音はコードAのパワーコード。ディストーション)、 音錠を弾き(コードはおそらくG。ギターらしい音でなく三味線っぽい音色。師匠のためか?)、
変身(Dのパワーコード。ディストーション付)。
ラストに向かい、この師弟関係が見逃せない。 ■関連記事:四十一之巻 |