カール・ダグラス「吼えろ!ドラゴン」
Carl Douglas The Best of Carl Douglas: Kung Fu Fighting The Biddu Orchestra An Eastern Star in a Western Sky: The Very Best of the Biddu Orchestra Gonzalez Gonzalez/Our Only Weapon Is リンダ・ルイス ラーク ココモ ライズ・アンド・シャイン |
お正月は、「春の海」のアジア風マイナーペンタトニックスケール。「ラドミソラ」=「二六抜き」は、「ドレミソラ」=「四七抜き」の平行調であり、ケルト系民謡のみならず、中国音楽の伝統的な五音階(「宮・商・角・徴・羽」)でもある。中国音楽ではないが、それを意識した1970年代半ば、世界中でヒットしたナンバーをサンプルとして研究してみよう。カール・ダグラス(Caql Douglas)の「吼えろ!ドラゴン(Kung Fu Fighting)」だ。キーはDメジャーで、リズムは録音された1974年当時の主流、ファンク・ディスコ系16ビートで、
というベースリフ、ギター・カッティングが基本リズムとなる。コード進行は、 I-IIm7 トニックとサブドミナントだけのシンプルな進行。これにフルート、もしくはストリングスによって(お馴染み?)中華風フレーズが乗っかる。タブ譜にすると、
この中華フレーズで用いられているノートは、
で、ペンタトニック五音階にIVのGを加えたものだが、中華風テイストを見事に表現できている。 ■関連記事:前回 |