ザ・バンドとケルト
ヌーラ オコーナー, Nuala O’Connor, 茂木 健, 大島 豊 アイリッシュ・ソウルを求めて |
昨日、ボブ・ディラン「Stuck inside of Mobile with the Memphis Blues Again」でのリード・ギター演奏とエルガーのケルト旋律との類似性を強引に指摘したが、その続き。「Stuck inside of Mobile with the Memphis Blues Again」のギター演奏は以下のように続く。
昨日提示したポジション群で演奏できる範囲のフレーズ。こういった”歌の合いの手”の入れ方がケルト・バラッドからフォーク・ロックへと伝授された技術ではないか、と仮説を立てる。 アメリカのフォーク・ロックへのケルトの影響を考える上で、ヌーラ・オコーナー著、茂木健氏&大島豊氏翻訳の「アイリッシュ・ソウルを求めて(Bringing it All Back Home)」という本がとても参考になる。その日本語版特別編集による第13章「ロックの中のアイリッシュネス」(茂木健氏、大島豊氏著)から引用してみよう。両氏は、南北戦争を南部諸州(ディキシ)の側から描いた、ザ・バンド(the Band)の「オールド・ディキシー・ダウン(the Night They Drove Old Dixie Down)」を引用した上で、このように続ける。
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